安倍貞任・宗任図

本図はそれにまつわる貞任・宗任兄弟の逸話を、右幅・左福にそれぞれ描き、賛が付されています。

平安時代中期の陸奥の豪族・安倍一族は、並々ならぬ文学的素養を有したといいます。本図はそれにまつわる貞任・宗任兄弟の逸話を、右幅・左福にそれぞれ描き、賛が付されています。筆者である狩野古信(1698〜1731)は木挽町コビキチョウ狩野家4代。父・周信チカノブとともに5代藩主吉村の絵画の師でもありました。木挽町狩野家は代々仙台藩伊達家の御用絵師を務めていた関係で、木挽町狩野家の作品は仙台に多く遺されているようです。