社会福祉法人共生福祉会 福島美術館

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平成21年度秋の公開展 みやぎ芸術銀河協賛

共生福祉会初代会長 福島禎蔵翁没後30年
「福島家サロンと来訪者たち」

会期:平成21年9月10日(木)〜11月15日(日)

休館日:毎週月曜日(ただし9/21,10/12は開館)、第一日曜日、休日の翌日
開館時間:9:00〜16:30
入館料:一般300円、学生200円(20名以上は100円引き)
高校生以下、障がい者、70歳以上の方は無料

福島禎蔵翁(1890〜1979)は身体に重度の障害を持つ人々の自立生活や就労支援を行うための法人「共生福祉会」を昭和37年に設立しました。法人の構想には障害を持つ人々や市民が親しめる文化共生館(後のライフセンター)を造ることが盛り込まれており、福島家の土地を当会に寄付して昭和48年に土樋(仙台市若林区)の地にライフセンターが誕生しました。更に禎蔵翁は福島家が所有する美術品を当会に寄付して、昭和55年に先に誕生していたライフセンターの中に福島美術館を併設開館します。残念ながら禎蔵翁は福島美術館の姿をみることなく開館前年に亡くなりました。

福島美術館は近世から近現代にかけての書や絵画・工芸品を3,000点余所蔵していますが、その多くは福島家三代(運蔵・與惣五郎・禎蔵)が仙台の素封家として政財界人や地元の画家書家との交流をとおして、いわば福島家サロンに収まった美術工芸品です。これらの絵画や書・手紙などは仙台・宮城の江戸時代から昭和戦前にかけての美術や文化を語る上で貴重な資料群といえます。仙台藩伊達家旧蔵品はその中核となっています。

福祉と文化の両面から社会に貢献することを願った福島禎蔵翁が亡くなって30年が経ちました。これを機会に福島美術館の名前の由来となる福島家をご紹介するとともに、戦前戦後の仙台の好事家・学者・芸術家が起こした美術鑑賞運動ともいえる「是心会」など、仙台の近代美術文化のネットワークの一端をご紹介したいと思います。

さあ、皆さまも「福島家サロン」のお客さまです。ごゆっくりお愉しみください。

<福島美術館のギャラリートークはスイーツの日>

ギャラリートーク
(1)9月19日(土)午後2:00〜濱田直嗣氏(文化史家)
(2)10月18日(日)午後2:00〜当館学芸員
いずれも3階展示室にて(要・観覧券)
お茶の時間<福庵>
今回のスイーツは「まどか荒浜」製です。
9月19日、10月18日いずれも午後3:15〜4:00
チケット制200円、定員20名まで。

福島家マメ知識

  • ■福島家中興初代:運蔵・うんぞう
    (文政3〜明治29/1820〜1896 享年77歳)
  • ■二代:與惣五郎・よそごろう
    (元冶元〜昭和13/1864〜1938 享年75歳)
  • ■三代:禎蔵・ていぞう(右写真)
    (明治23〜昭和54/1890〜1979 享年80歳)

福島家中興初代・運蔵翁は宮沢義雄筆「福島運蔵翁墓碑」の拓本によると、今宮氏から福島家の養子に入り、後に福島家五代を継ぐ。福島家は天保7年(1836)南鍛冶町検断(名主)となる。過去帳より、福島家初代與惣五郎の没年は宝永元年(1704)、四代與惣五郎(没年文政元年=1818)は墓碑より「御鏡師棟梁」である事が知れる。幕末以降、運蔵は材木商を営んだ。運蔵翁は明治13年今宮氏の父母50回忌供養のため、仙台市街の石橋88箇所を改修・施工し、その善行を賞され、朝廷から銀杯を賜っている。佐久間晴嶽が祝詩を送っている。

禎蔵翁の父・與惣五郎翁は宮城貯蓄銀行、東北実業銀行などの重役や取締役として経済界で活躍し、明治27年以来40年間もの間仙台市会議員に連続当選。民政党の藤澤幾之輔と親交が深い。遠藤速雄・熊耳耕年・高橋天華などの地元の画家書家の後援を行い、来遊の書家・中林梧竹、前田黙鳳、南画家の福田静處などの作品頒布会を主催した。また、仙台の美術鑑賞グループ「是心(ぜしん)会」にも参加。

禎蔵翁は父の事業を受け継ぐ一方、地場産業の先駆けとなるビール会社「東洋醸造」、「東洋刃物」を設立させ、また仙台NHKの招致にも力を注ぐ。郷土の民生を第一に考えた福島家のその一大事業が「共生福祉会」といえる。文化的には戦前戦後の混乱する時代に仙台藩伊達家を支援し、結果として伊達家の文化財の一部は福島家に譲渡され、保存・公開されている。

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