社会福祉法人共生福祉会 福島美術館

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福島美術館通信

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平成20年8月1日

福島美術館通信 No.42
【陳列作品紹介】

■郭子儀(かくしぎ)・唐子(からこ)図
(三幅対の中幅)

狩野 古信(かのう ひさのぶ)筆 江戸時代中期
絹本著色 各98.7cm×38.0cm

福島美術館が開館した翌年、昭和56年のお正月から始まった新春吉例「めでた掛け」は、毎年異なるテーマを設けて新春をお祝いしています。平成21年の「めでた掛け」は「愛(め)でたきもの」がテーマです。

幼き子どもを愛でる、動物を愛でる、男女の愛、そして、新年をお祝いすることなど、いろいろな愛でたきものが描かれた作品をご紹介します。

さて、今回紙面でご紹介する作品「郭子儀・唐子図」は本来三幅で一つの作品です。白いひげを生やしたお爺さんが5人の唐子に取り囲まれてニコニコしている様が描かれています。

このにこやかな老人の名は、郭子儀(かくしぎ/697〜781)といいます。中国の唐(とう)時代、玄宗・粛宗・代宗・徳宗の4代にわたる皇帝に仕えた名将です。安史(あんし)の乱(755〜763)で活躍をみせ、粛宗の治世には汾陽王に封ぜられ唐王朝の再興の臣として称えられました。子儀には8人の息子と娘がいたそうです。皆が立身出世し更に多くの孫に恵まれ、一族が繁栄したことでも知られています。そのような理由から、長寿・一家繁栄のシンボルとして好まれた画題のようです。

図様としては、子儀が孫に囲まれ慕われる姿が絵画化されており、本作品もこの図様の一つでしょう。しっかりした衣紋線、丁寧な細筆の中で、孫たちを見やる表情はなんとも優しげです。孫に慕われる子儀の姿からは、名将・名臣と謳われた若い頃の姿を想像することはできません。勇猛果敢な世界から開放された好々爺がいます。郭子儀と唐子を描いた作品では、応挙(おうきょ)寺として知られる兵庫県の大乗寺の「郭子儀の間」に描かれた円山応挙(まるやまおうきょ)筆の大画面の「郭子儀図襖絵」(重要文化財)が有名です。福島美術館の「郭子儀・唐子図」は三幅対の掛け軸です。

子儀を中幅(写真)とし、この左幅には雪景色の中で懸命に「雪ころがし」をして遊ぶ唐子たち、右幅には「凧あげ」に夢中の唐子たちの姿をそれぞれ丁寧な筆致で描いています。紙面でご紹介できないのが残念です。是非、展覧会でまたはホームページででご覧ください。

さて作品の筆者である狩野古信(ひさのぶ 1696〜1731)は木挽町(こびきちょう)狩野家四代、栄川(えいせん)と号し、後に法眼(ほうげん)に叙(じょ)せられています。父である三代・周信(ちかのぶ1660〜1728)は狩野常信(つねのぶ)の長男です。周信・古信父子は仙台藩五代藩主伊達吉村の絵画の師も務めており仙台とも縁がある画家といえます。古信は早世であったため多くの作品は遺されていませんが、表装の様式から伊達家に伝来したものと考えられます。五代藩主吉村の初孫の誕生のお祝いか、還暦の記念に関連して制作されたものでしょうか。
(文責・尾暮)

平成20年アレやコレや

平成20年度もあと3ヶ月となりました。福島美術館では「街のちいさな美術館」にもできる“ほっとする連携”を模索中!福島美術館の1年を振り返ってみました。

1.イベント「第4回 蔵deひなまつり」に協賛・参加しました。(3月1日〜5日)
仙台市内各地で開催されたNPO法人主催のイベント。点在する会場の内、「二女高〜河原町ライン」に加えて頂き、たくさんの方にご来場頂きました。今後も地元の活性イベントには参加して参ります。
2.学生サポーターさんと一緒に展覧会を企画しました。(H20年春季展)
美術館通信No41でも報告した通り、宮城学院女子大学の学生サポーター9名と共に春の公開展「みんなのイチオシ!」を開催しました。学生サポーターさんにはギャラリートークも担当していただきました。
3.“福島美術館ギャラリートークはスイーツの日”を実施しました!(年6回)
平成20年新春吉例「めでた掛け」展のギャラリートーク(2回)開催日に、仙台市内の障害者就労施設「仙台自立の家(青葉区)」さんの焼き菓子の販売を実施しました。引き続き、春の公開展では「くるみの木(宮城野区)」さんの焼き菓子・パンの販売、秋の公開展では「まどか荒浜(若林区)」さんの和菓子・おこわの販売を行いました。“安心とおいしさ・やさしさ”を提供しました。今後も継続いたします。
4.“トークショップ福庵(ふくあん)”をオープンしました!
秋季展に濱田直嗣氏(仙台市博物館前館長)を迎えて、お茶とお菓子でお話を楽しむという“トークショップ”を開催しました。お土産付きで(まどか荒浜さん提供)参加費は500円(定員20名・申し込み制)という設定でした。
この企画、実は平成21年度から開催する「トークショップ福庵」のプレ企画です。ネットサイトなどとは対照的な存在として、顔を合わせながら、話をしながら情報・経験・知識を発信したり受信したりする「福庵」という名の時間空間のお店です。
年3回オープンする予定です(詳細は後日お知らせ)。笑顔のステキな案内人が皆さまをご案内します。どんなトークショップのオーナーが登場するかお楽しみに!
5.常設展「福島家の玉手箱」オープンしました。(H20年10月)
福島美術館は通年開館へと変わります。しばらくお休みしておりました常設展を再開しました。福島美術館の由来ともいえる福島家を少しずつ紐解いていきます。
それから、今年は仙台宮城デスティネーションキャンペーンに参加しました。

「街のちいさな美術館」として、「こころ」を次代へつないで参ります。(尾暮)

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