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福島美術館通信

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平成22年12月15日

福島美術館通信 No.46
【陳列作品紹介】

達磨画賛(部分)

倉田松濤(くらたしょうとう)筆
大正時代 紙本淡彩墨書 138.1cm×47.2cm

昭和55年に開館した福島美術館が毎年新春に開催している展覧会「めでた掛け」。
この名称は阿部次郎の弟子であった美学者・佐藤明(1905~1986)によって命名されました。当館の初代学芸員でもあった佐藤明には「めでたい掛け軸」を展示して、来館者と共に新春を祝いたい、という願いがあったようです。佐藤は常に生活の中に美を見出そうとしていました。その思いが受け継がれ、今では「めでた掛け」は新春吉例となっています。

今年のテーマは「招福眼力(フクマネク メヂカラ)」です。

まず、眼力(ガンリキ)とは辞書によれば<1.目で物を見る力。視力。2.物事の善悪・真意・成否などを見抜く能力>とあります。皆さんは「メヂカラ=眼力」と聞いてどんなことを連想されますか。

今回紙面でご紹介する作品は如何でしょうか?極端に寄った目、アグラをかいたような獅子鼻、口を「への字」に曲げ固く結んだ口元。これは、ダルマさんを描いたものです。ダルマさんは、菩提(ボダイ)達磨という名前のインドのお坊さんです。中国に渡り禅宗の開祖となった半ば伝説の人物。この作品は「面壁(メンペキ)九年」という画題を描いたものでしょう。達磨さんが修行時代に洞窟にこもり9年間壁に向かい座禅修行をした様子を画題にしたものです。達磨は一般的にギョロリとした威厳をもった大きな目で描かれ、そのメヂカラから禅の厳しさがひしひしと伝わることが多いです。ところがこの作品、水墨による自在な筆遣いで描かれた達磨の表情には禅僧の厳しさは感じられません。むしろ、どこか飄々(ヒョウヒョウ)とした庶民的な俳味あふれるダルマさんの絵となっています。画面下方には華厳経(ケゴンキョウ)の一節が付されています。

作者の倉田松濤(1865~1928)は秋田県の出身です。同郷の平福穂庵(ヒラフク スイアン)に画を学び、大正時代の始めに東京の牛込(ウシゴメ)に住んでいたようです。帝展にも数回入選しています。松濤が描く宗教画や俳画は独特な雰囲気を持っているようですが、このダルマさんの絵も何事にも動ぜず、画にひたむきに対峙する自分の姿を描いているかのようにも受け取ることができます。

神様・仏様・人物・動物など様々な作品に表現される「眼力(メヂカラ)」を借りて、世の中の邪心や悪事を追い払い、安らかな気持ち(安心)で福を招きたいものです。「めでた掛け」をご覧の皆さまの眼力(メヂカラ)アップも祈念致します。

(文責・尾暮)

イベント報告 エ・ト・セ・ト・ラ
煎茶道ワークショップ<煎茶deおもてなし>開催

秋の展覧会「仙台と黄檗をつなぐもの」にちなんで、黄檗宗と所縁がある煎茶のイベントを開催致しました。ご協力いただいたのは煎茶道三彩流((1)10月30日開催・写真左)と煎茶道織田流((2)11月23日開催・写真右)です。二つの流派とも地元仙台で活動されています。

会場は各流派が趣向を凝らした空間となりました。両日参加された方は全く異なる趣向に感嘆されたようです。内容は煎茶のお茶席コーナーとお点前体験コーナーの二つ。初めて煎茶席に参加された方は普段、家庭や職場で喫するお茶の味とは別格と驚かれていました。また煎茶のお点前体験は普段の生活にも活用できるということで、参加された方は真剣な表情で指導を受けていました。

煎茶のイベントは当館では初めてでしたが、煎茶に詳しい方も煎茶席初体験の方もそれぞれに楽しんでいただけたようです。イべントの趣旨をご理解いただき、ご協力いただいた両家元はじめ当日担当された方々には心より感謝申し上げます。

和みワークショップ<紋きり遊び>開催

「紙を折って、型に合わせて切る。それをそーっと開く」。「紋きり遊び」はまさに「和の遊びゴコロ」。子どもから高齢の方まで、工夫次第で10倍も100倍も楽しめます。11月14日(日)は初心者から上級者まで楽しめる紋きり用の型を30種類ほど用意しました。

お一人が使用できる和紙折り紙は最高7枚まででしたが、皆さんじっくりと2時間、3時間とたっぷりかけて、ほとんどの方は7枚仕上げてご満足顔で帰られていました。

平成23年2月27日(日)には今年度2回目となる「紋きり遊び(2)」を予定しております。次回は「花尽くし」をテーマにします。老若男女大歓迎です。ご参加お待ちしております。

(文責・尾暮)

                            

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