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福島美術館通信

次回前回一覧番外編

平成24年11月吉日

福島美術館通信 No.49

【仙台・街のちいさな美術館の再開は平成24年12月19日です】

福島美術館は、昨年3月11日に発生した東日本大震災により、建物に亀裂が生じ休館しておりました。複数の障がい者福祉施設を運営する法人には1,000万円を超える修復費を捻出するのは不可能でした。宮城県の震災復興の補助金(博物館相当施設は工事費の1/3)を加えても修復には手が届きません。再開を目指す最後の方法として、昨年12月中旬より広くお願いした「七福絵はがき募金」には全国の多くの方々からご支援を頂きました。おかげさまで6月に修復工事が始まり、8月末に工事がほぼ完了しました。

先日、再開事業へ向けてサポーターさんの活動を始動するために集まっていただきました。その内の1人が修復後の美術館を一巡して、「こんな風に綺麗になってよかったです。ホントによかったですね。」と涙を流して喜んでくださいました。その人は震災間もない頃、資材が全く手に入らず途方にくれていた学芸員の姿を見て、一緒に方法を模索して下さった方でした。そして美術館スタッフを励ますために自宅からコーヒーセットを持参され、挽きたてのおいしいコーヒーを淹れてくださいました。

ほかにも、福島美術館とそれまでご縁がなかった方がサイトで当館の窮状を知ってご支援下さったケースもあります。また美術館にいらして「ゲンキ?」と差し入れを下さった方もいらっしゃいました。「支援が遅くなってごめんなさい。」と話を切り出された方もいらっしゃいます。何度もご支援くださった方もいらっしゃいます。お一人おひとりに対して、感謝の気持ちでいっぱいです。

学芸員は文化の番人でいい

学芸員として自分に落ち度があったのではないか、再開への道が何も見えない中で何度も考えたことです。展覧会もできない、雨漏りする美術館の中で悩んでいた日々がありました。あの時、学芸員として自分がしなければいけないこと、それは「収蔵資料を後世に継承すること」、それだけでした。研究や展覧会はそのときの学芸員ができなくても、資料さえ残っていれば後の学芸員がやれるんだ、自分が出した究極の結論でした。

本当に必要なネットワークとは

震災後、様々なネットワークに支えられて再開に漕ぎ着けることができました。それは以前からのご縁、新たに生まれたご縁と形は色々です。双方に共通することは「顔が見える」ということです。福島美術館は民間の小さな美術館です。宮城県の美術館の団体には加盟していますが、全国レベルの大きな団体には加盟していませんでした。大きなセーフティネットに入る必要性を訴える方もいらっしゃいます。日本列島は地震大国といわれています。小さな文化施設のあり方を検証していく材料になればと考えます。

ホンモノの作品の持つチカラ

福島美術館の収蔵品は、これまでも様々な災害や戦禍や苦境をくぐり抜けてきた「力強い作品たち」です。建物の修復工事の開始が決まって資料の一時保管先を選考しなければならない時の話です。梱包された段ボールで埋め尽くされた展示室の中で、収蔵品たちから「コレでよかったんだよ」とメッセージが届いたような気がしました。震災当初、資料の一時預けも検討しました。梱包資材も人手も不足、その後も修復工事の目処も立たずただ途方にくれていた中で生まれたのが「七福絵はがき募金」でした。福島美術館が再生するための方法を収蔵品が導いてくれたのかもしれません。有り難いお手伝いをさせていただいている学芸員です。

福島美術館の再開記念日は12月19日

再開の日に決めた12月19日は「七福絵はがき募金」の振込みを初めて受けた日です。今回の展覧会「震災復興 めでた掛け」のテーマは「再会」。人との再会、作品との再会、さまざまな再会に思いをめぐらせ、感謝と祈りをこめて開催いたします。

これまでも様々な災禍をくぐり抜けてきた「力強い作品たち」に敬意を表し、多くの方々へ感謝と祈りを込めて、これからもしっかりと江戸・明治・大正・昭和の郷土の文化を後世につないで参ります。

七福グッズ登場!是非お求めください。

「福」の意味を持つさまざまな秋の昆虫がゾロゾロと並んで歩いている図をモチーフにした「昆虫大名行列図スケール型しおり(15cm用)」はペンケースや、本に忍ばせてながめると「福」が舞いこんできそうです。

鵲(カササギ)という鳥をモチーフにした「双喜図ポケットファイルケース(三つ折)」は「福」も倍増します。鵲は昔から「喜びを伝える鳥」として「喜鵲(キジャク)」という別称があり吉祥図案にもなっています。二羽並んだ鵲の絵は「双喜図」といわれます。チケットやハガキが入る大きさ(215mm×133mm)です。
「七福ステッカーシール」も検討中、お楽しみに!

引き続き再開事業へのご支援「七福絵はがき」をよろしくお願いいたします。

最後になりますが、津波や原発の被災から復興がなかなかすすんでいない文化施設はまだたくさんあります。一歩でも前に進んでいけるように、皆さんと共に応援してまいります。

(文責:尾暮)

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