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福島美術館通信

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平成27年12月15日

福島美術館通信 No.55
【陳列作品紹介】

猿図 森 狙仙(もり そせん)筆

江戸時代後期 紙本墨画淡彩 34.3cm×44.1cm

福島美術館のお正月の展覧会といえば、「新春吉例 めでた掛け」。昭和55年(1980)開館以来開催してきた展覧会である。これは美学者・阿部次郎の弟子であり、福島美術館初代学芸員を務めた佐藤 明氏(1905~1986)が命名した造語。「お正月はおめでたい掛け物を展示して、みんなで鑑賞して、おめでたい気持ちで新春を迎えましょう」という趣旨である。今年のテーマは「福の依り代(よりしろ)」。福を招き、留まっていただく絵画や工芸品など様々な「福の依り代」をご紹介して、来館者とともに新春を寿ぎたい。

平成28年の干支は申(さる)。「苦難を去る」ともいって、何時にもまして猿が注目される年になるだろう。干支のコーナーも設けて、猿の絵をご紹介する。干支については、非常に奥深く様々な研究があるが、今回は「十二支物語」(諸橋轍次著/大修館書店)を参考にしている。

さて、「猿」と一口にいっても、漢字は様々である。猿の他に、猨、猴、狙、猱などいろいろあるが、年齢の差、男女の別、形態の大小などで名がついているそうだ。今回は猿という文字に統一することにしたい。

本作品「猿図」は、江戸時代後期の画家・森 狙仙(そせん/1747~1821)が描いた。狙仙の出生地には諸説あるが、江戸時代の大坂画壇で森派として活躍している。狩野派・円山派の影響を受け、写生画の中の動物画、特に「猿」を好んで描き「猿の狙(祖)仙」と言われている。また60歳を過ぎて、それまでの画号であった「祖仙」を「猿」の意味を持つ「狙仙」に変えている。この猿は陰影により猿の毛の質感・量感を表したもの。技量もさることながら、ふとみせる仕草や表情やポーズの一瞬を見事に表現している。

また「猿」の前方にもう一つのモチーフが登場している。「蜂」である。猿が蜂を威嚇して声を発しているようにも見える。「猿と蜂」の組み合わせは東洋絵画にしばしば登場する画題である。東洋絵画には、音通(音が似ている)や寓意という表現がある。猴(=猿)は侯、蜂は封に、それぞれ音が似ており、この図を「封侯(ほうこう)」という。「封侯」とは「諸侯に封じること。また、封土を与えられて諸侯の列に連なること」という意味。この作品はつまり、立身出世や成功を意味する吉祥画である。

人類は、途方もない永い時間を「暦という時」として、途方もない広さを「方位という処」として表した。そのツールに十二の動物が割り当てられていることが、とても興味深く感じるのは自分だけではないだろう。

(文責 尾暮)

「東北文化の日」に参加しました。

10月31日・11月1日の2日間、東北の文化の推奨を計る「東北文化の日」が東北6県で同時に催されました。当館では、今年も明治~昭和の活版印刷本をご紹介する「ふる~い本<活版印刷>に触れてみよう!」を開催しました。秋の展覧会「福島美術館由来考」にからめ、福島禎蔵の父・與惣五郎が出品部長を務めた『東北産業博覧会誌』(昭和4年)や、芹沢銈介が表紙のデザインを手がけた『工藝』など25冊を展示。中には、「福島美術館由来考」展に出陳中の北澤楽天ら漫画家達による『松島金華山漫画之旅』(大正12年)も、展示ケースよりお出ししておりました。

「活版印刷の本を初めて読んだ」「今では貴重な本を、実際に手に取って読むことができて良かった」など、様々なご感想をお寄せ頂きました。沢山の皆様に足を運んでいただき、誠にありがとうございました。

(文責 相澤)

「美を愉しむこころ 福島美術館ガイドブック」発売!

11月11日より、「美を愉しむこころ 福島美術館ガイドブック」を販売開始しました!仙台の歴史と文化を伝える当館の収蔵品を中心に、福島家の歴史や作品との関わりを紐解き、「美を愉しむこころ」を育む一冊となっております。当館で恒例の「めでた掛け」展を始め、開館35年という長い歴史の中で行われた数々の展覧会を基に、福島美術館の収蔵品3000点のうち140点をフルカラーでご紹介しています。

目次を一部抜粋しますと…、
「福島美術館と三人のコレクター」「七福絵はがき~感謝と祈りを込めて~」「絵の中のヒミツ」「伊達な宝物~見せます!伊達の殿さまの書と絵画~」などなど。どのページからでも読み始められる内容ですので、お好きなページから開いてください。お気に入りの一点が見つかるかも?

B5版128ページ、税込1300円です。美術館受付で販売中のほか、郵便払込による通信販売も行っております。詳しくは美術館HP、チラシをご覧くださいませ。

福島美術館事業ご支援のお願い「七福絵はがき募金」

「七福絵はがき募金」は、収蔵資料の保管修復事業や広報活動に活用させて頂いております。今後とも、仙台・街のちいさな美術館 福島美術館の運営活動について、どうぞ皆さまのご支援を賜りますよう、よろしくお願い致します。
※2千円以上の御寄付で、税制上の優遇を受ける事ができます。

◎次回予告
平成28年度 春季展
「遺そう!みんなの宝もの(仮称))」
平成28年4月13日(水)~5月29日(日)

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